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商用電源のない場所で、
水位・積雪深を長期間遠隔監視したい

Water level & snow depth monitoring

商用電源のない場所で、
水位・積雪深を
長期間遠隔監視したい

Water level & snow depth monitoring

電源の確保が難しい現場を、長期間自立して遠隔監視


河川、用水路、積雪地域、山間部施設などでは、 商用電源や通信回線を確保しにくい場所が多くあります。

三陽電設 IoT Labでは、 バッテリー、ソーラー電源、LTE-Mなどを組み合わせ、 水位や積雪深を長期間自立して計測・クラウド送信する遠隔監視システム を開発しています。

河川水位・積雪深センサーは、構成や送信間隔などの条件により、 バッテリーのみで半年以上の長期運用が可能です。 商用電源工事を行いにくい現場でも設置できます。

また、現場条件に応じて超音波、LiDAR、レーザーなどの方式を選定し、 必要に応じてクラウドカメラによる定点画像と組み合わせて監視します。

「手ごろなセンサーを、多地点へ」


ゲリラ豪雨や線状降水帯の停滞などにより、 離れた場所では雨が降っていなくても、 限られた地域や中小河川・水路で急激に水位が変化することがあります。

国や大規模河川で使われる高機能な水位観測設備には重要な役割があります。 一方、自治体、建設現場、農業用水路、民間施設などでは、 もっと手軽に設置でき、数多くの地点を継続的に監視できる仕組み も必要だと考えています。

三陽電設 IoT Labが目指しているのは、 一つの高価な観測設備に機能を集中させるのではなく、 導入しやすく、省電力で設置しやすいセンサーを数百、数千地点へ展開し、 クラウドからまとめて管理できる多点監視です。

バッテリーによる長期運転、LTE-Mなどによる無線通信、 小型センサー、クラウド可視化を組み合わせることで、 電源工事や大掛かりな設置工事を抑え、 導入後の維持管理もできるだけ簡単にすることを重視して開発してきました。

多地点に設置しやすい

小型・省電力化により、従来は観測設備を置きにくかった 中小河川、水路、工事現場などへの展開を目指します。

設置コストを抑える

商用電源工事を必要としないバッテリー駆動を基本に、 現場で取り付けやすい構成を重視しています。

維持管理をシンプルに

長期電池運用とクラウド監視により、 現地点検やデータ回収の負担を減らすことを目指しています。

クラウドで一括管理

多地点の水位・積雪深データをクラウドへ集約し、 離れた場所からまとめて確認できる構成です。

大規模な河川観測設備を置き換えることを目的とするものではありません。 用途や必要な精度に応じて既存の観測設備と使い分け、 より細かな地点を補完的に監視することを想定しています。

このような課題に


  • 建設現場で河川の増水を遠隔から確認したい。
  • 道路の積雪量を把握し、適切な除雪判断に利用したい。
  • 工事現場の積雪状況を継続的に把握したい。
  • 商用電源のない用水路や山間部を長期間監視したい。
  • 寒冷地でも継続運用できるセンサーや電源システムが必要。
  • センサーデータだけでなく、現場画像でも状況を確認したい。
  • LTE通信が届かない場所での自立通信を検討したい。

現場で使われている水位・積雪深センサー


現場環境に合わせてセンサー方式、電源、通信方法を選定し、
河川・積雪・用水路・施設監視に活用しています。
河川に設置した超音波式水位センサー

河川水位監視(超音波)

寒冷地域に設置したレーザー式積雪深センサー

積雪深監視(レーザー)

用水路のLiDAR水位センサーとクラウドカメラ

用水路水位監視(LiDAR+クラウドカメラ)

山間部施設の雨水・雨漏り監視装置

山間部施設の雨水・雨漏り監視

河川水位監視 ― 建設現場の安全確保に


河川水位監視では、現在超音波距離センサーを使用しています。 水面を安定して捉えやすく、建設現場の安全管理用途などで実際に利用されています。

バッテリー駆動により商用電源を必要とせず、 送信間隔などの条件により半年以上の長期運用が可能です。

超音波は音速が温度によって変化するため、 気温変化によって測定距離に若干の変動が生じる特性があります。 その特性を理解したうえで、実際の河川監視に活用しています。

河川水位センサーの設置現場

積雪深監視 ― 道路管理・工事現場の安全確保に


積雪深の計測には、現在レーザー距離センサーを使用しています。 道路の積雪量を監視して除雪判断に活用するほか、 工事現場の安全管理にも利用できます。

北海道の寒冷地域では、気温が-20℃近くまで低下する環境で 積雪深の計測を行っています。 レーザー方式は、吹雪など厳しい環境でも距離計測できることが強みです。

一方で、測定対象の表面状態や材質によって距離値にばらつきが出る場合があります。 現場での特性を確認しながら運用しています。

寒冷地に設置した積雪深センサー

用水路水位監視 ― LiDARとクラウドカメラで約1年間評価


用水路では、雑草が繁茂しやすい環境で LiDARによる水位計測と自立型クラウドカメラによる定点撮影を行い、 約1年間の実環境評価を実施しました。

LiDARは照射範囲が狭いため、周囲の雑草や植生の影響を受けにくく、 用水路での距離計測に有効であることを確認しています。

一方、非常に透明度の高い水では、 水面そのものではなく水面より少し内部を計測する場合があることも確認しています。

クラウドカメラ側のソーラー電源を活用することで、 センサーとカメラを組み合わせた長期間の自立監視が可能です。

用水路に設置したLiDAR水位センサー

LiDARによる水位計測

用水路を定点観測する自立型クラウドカメラ

クラウドカメラによる定点観測

商用電源不要・長期自立運用


バッテリーで半年以上

河川水位・積雪深センサーは、 構成や送信間隔などの条件により、 バッテリーのみで半年以上の長期運用が可能です。

寒冷地での積雪計測

北海道の寒冷地域など、 気温が-20℃近くまで低下する環境でも 積雪深の計測を行っています。

ソーラーで年単位の長期運用

自立型クラウドカメラで培ったソーラー電源システムを組み合わせることで、 商用電源のない場所でも年単位の長期自立運用が可能です。 寒冷地向けのソーラー充電システムについても開発・実証しています。

データ+現場画像

水位・積雪深などの数値データに加え、 自立型クラウドカメラによる現場画像を組み合わせた監視も可能です。




LTE圏外を想定したStarlink+ソーラー自立通信【評価中】


LTE通信が届かない山間部でもセンサー情報をクラウドへ送信することを目的に、 Starlinkとソーラー電源を組み合わせた自立型通信システム を開発しています。

現在は当社ビル屋上で年間を通じた連続運転を行い、 自立稼働を確認しています。 一方、山間部など実際の通信困難地域での長期実地検証は今後の課題です。

Starlinkとソーラー電源を組み合わせた自立型通信システムの実験
本システムは開発・評価中です。 現在の長期運転評価は当社ビル屋上で実施しており、 山間部での実地検証は今後予定しています。

現場に合わせてセンサー方式を選定


一つの方式ですべての現場に対応するのではなく、
対象物や周辺環境に合わせて適切なセンサーを選定します。
方式 主な用途 強み 特性・注意点
超音波 河川水位 河川水面を安定して計測しやすい 温度による音速変化の影響を受け、距離値が若干変動する場合があります。
LiDAR 用水路 照射範囲が狭く、雑草や植生の影響を受けにくい 透明度の高い水では、水面より少し内部を計測する場合があります。
レーザー 積雪深 吹雪など厳しい環境でも距離計測が可能 測定対象の表面状態や材質によって距離値にばらつきが出る場合があります。
ミリ波【開発中】 河川・用水路・積雪など 温度や表面状態の影響を受けにくいマルチサーフェイス対応を目指す 現在、実環境で評価・開発中です。
超音波、LiDAR、レーザーはいずれも現在の現場で役割を果たしている方式です。 それぞれの特性を理解したうえで、設置環境に適した方式を選定します。

ミリ波距離センサーによるマルチサーフェイス計測【開発中】


これまで超音波、LiDAR、レーザーを実際の現場で使用・評価してきた中で、 それぞれに得意な環境と特性があることが分かってきました。

現在は、超音波方式で生じる温度による音速変化や、 レーザー・LiDAR方式で生じる測定対象の表面状態・材質による影響を補い、 河川や用水路の水面、雪面など、表面状態の異なる対象を安定して計測できる『マルチサーフェイス対応』を目指して、 ミリ波距離センサーを開発・評価しています。

現在、実河川での距離計測とクラウド可視化を行いながら、 実環境での測定安定性を確認しています。

河川で評価中のミリ波距離センサー

河川でのミリ波距離センサー評価

ミリ波距離センサーのクラウド可視化画面

計測データのクラウド可視化

ミリ波距離センサーは現在開発中です。 実環境での評価を重ねながら、河川・用水路・積雪などへの適用範囲を検証しています。

想定する活用場所


建設・土木現場

河川の増水や積雪状況を遠隔監視し、現場の安全管理に活用します。

道路・除雪管理

道路の積雪深を把握し、除雪作業の判断や現場状況の確認に活用します。

河川・用水路

水位を継続計測し、必要に応じてクラウドカメラの定点画像と合わせて確認します。

山間部施設

商用電源を確保しにくい施設で、雨水・雨漏り、水位、周辺環境を長期監視します。

寒冷地域

低温環境での積雪深計測や、寒冷地向けソーラー電源による自立運用に対応します。

通信困難地域

LTE圏外を想定し、Starlinkなどを利用した自立通信についても開発・評価しています。

現場に合わせたカスタム対応


水位・積雪深の遠隔監視に必要な構成は、 測定対象、設置場所、気温、植生、通信環境、電源条件によって異なります。

三陽電設 IoT Labでは、 センサー、電源、通信、クラウド、クラウドカメラまで一体で検討できます。

現地での実証実験を通じて、 測定精度、通信状態、電池寿命、ソーラー発電量、 現場での設置方法などを確認したうえで、導入仕様を検討します。

水位・積雪深の遠隔監視をご相談ください

河川、道路、用水路、山間部施設など、
設置環境、電源、通信状況、計測対象を確認し、
現場に合わせた構成をご提案します。

センサー選定から試作、現地実証、
クラウド可視化、導入仕様の検討まで対応します。